今回はプレ値について考えてみます。
任天堂の復刻版ゲーム機「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」(ミニスーファミ)が2017年10月5日に発売されました。
事前の予約受付では、あっという間に売れ切れ。
私も何回かトライしましたが、瞬殺でした。
予約抽選も軒並み落選。
購入者の中には、せどらーも当然大勢いるでしょう。
実際にアマゾンでは定価の2倍以上の価格で予約販売されてました。
実際の発売日はどうだったのか?
発売当日の10月5日には、ヨドバシカメラやビックカメラなどで抽選販売を行いました。
その結果は?
なんと、行列の数より商品数のほうが多く、まさかの「全員当選」
(Yahooニュース)ミニスーファミ「余裕で買えた」報告相次ぐ 転売価格も「大幅下落」でネット歓喜
この背景には、量販店などで多くの商品数を仕入れたということがあります。
需要より供給が多ければ当然のことですよね。
あともう1つ原因があります。
もう1つの原因
それはアマゾンのガイドライン変更です。
ミニスーファミについては、アマゾンから「新品で販売する時は請求書を提示してくださいね」というメールが届きます。
しかも、「7日以内に提示しないとアカウント停止しますよ」という不幸の手紙のような内容。
供給数の増大。
安く買えるのに、わざわざ高い価格で買う人はいません。
加えて出品制限。
プレ値狙いだったら、希少性のない商品はせどり対象にはなりませんよね。
せどりの対象は2種類です。
・市場価格以下で仕入れて、市場価格で販売
・市場価格で仕入れて、市場価格以上で販売(プレ値)
今回のミニスーファミは、希少性を狙っての販売になりますが、実際には供給が需要に追いついて来たためプレ値にはならなかった。
しばしばせどらーは「転売ヤー」と呼ばれ嫌われますが、それは販売方法が間違っているからだと思います。
私の個人的な見解ですが、プレ値は例えば地元では手に入らない商品を、購入者に代わって仕入れます。
購入者は、商品価格に手数料を上乗せして支払う。
せどらーは手間をかけた分の報酬を得て、購入者は欲しい商品が手に入る。
いわゆる「WIN&WIN」で、これが本来のプレ値販売だと思います。
「転売ヤー」と嫌われるのは、本来なら普通に購入できる商品を、横取りして「欲しければ倍の値段を出せ」という販売方法です。
「WIN&WIN」の関係になっていないので、購入者は納得しません。
こういう販売方法は継続した利益を生まないので、長期的には賢い戦略だとは思いません。
プレ値販売は否定しません。
ただ、渋々購入してもらうのと、感謝されて購入されるのと、どちらがいいと思いますか?
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